Future House lab. 神田

【季節の養生 vol.5】秋・冬への備え-魚際-

暑さ寒さも彼岸まで。9/23はお彼岸(中日)でしたね。
朝晩も涼しくなり、すっかり秋らしい気候になってきました。夏の間ジメジメしていた空気は、これからどんどん乾燥していきます。乾いた空気を吸い込む鼻や口、肺などの呼吸器にトラブルが出やすくなります。
こうした空気の乾燥から身体を守り、肺や呼吸器を潤す効果が期待出来る秋の味覚とお灸のツボをご紹介します。
★秋の味覚と効用
秋が旬となる食材の効用を挙げてみます。日々の献立に役立ててみて下さい。
▼のどや肺を潤す食材
①落花生:肺を潤して咳や痰を和らげます。
②梨:肺やのどを潤して渇きを癒し咳や痰を鎮める働き。大小便の排泄を促す作用も。
③れんこん:のどの粘膜を保護して潤わせ咳や痰を抑える作用があります。
▼滋養・免疫アップの食材(やはり秋はキノコ類ですね!)
①しいたけ:疲労回復、アレルギー予防、抗がん作用の効用があることで知られています。
②しめじ:便通を良くしシミ予防にも効果あり。
③やまいも:胃腸を元気にし滋養強壮・疲労回復に優れます。
その他、冷えを感じやすい方は、かつおやさば、さけ、さんまなど旬な魚を食することでも、胃腸を温めたり消化吸収を高めたりする効果が期待出来ますので、ぜひお試し下さい。
秋の養生ツボ 魚際(ぎょさい)
効用:乾燥によって肺や喉に帯びた熱をしずめて調子を整える効果があります。
場所:手の親指の付け根にある膨らみにあります。写真では分りにくいかも知れませんが、よく見ると手の平側と甲側には赤白の境目があります。
その境目を押しながらずらしていき、少し凹んだところで痛気持ち良さを感じるポイントを刺激します。

刺激方法:親指の腹でゆっくりと3つ数えながら押し込み、また同じように3つ数えながら離します。

▼物足りなく感じる場合は、指の関節を使ってグリグリと押しても良いです。

▼お灸は、熱がじわ〜っと手にしみわたる感覚を確かめて下さい。(チリチリした痛い感じがする場合は外します)

魚際のツボは、肩こり・歯痛・頭痛・胃腸の調子を整えるなどにも効くと言われていますので、気になる方はぜひ試してみて下さい。