「海外で働くとは」
平成29年度メキシコ長期インターンシップ生
デザインエンジニアリングラボ
稲寺 正也
はじめに
はじめまして,平成29年度メキシコインターンシップ生デザインエンジニアリングラボの稲寺正也です.
私がインターンシップに参加した目的はエンジニアとして海外で働く経験をしたいという思いで参加致しました.
高校生の時から留学をしたい気持ちがあり、大学に入学した際は留学することを心に決めていました.
しかし,大学に入り,留学の先の目的は何かと考えたところ海外で働くことではないのかと結論が付き,海外でインターンシップを受けようと思いました.
メキシコを選択した理由は3点あります.
1点目はメキシコでは日系企業,特に自動車産業が多く海外で働くエンジニアのイメージがつけること,
2つ目はスペイン語圏であるということ:英語を話せる日本人は多くいると思いますが,スペイン語を話せるエンジニアは希少価値があると思ったからです,
3点目はメキシコ人の人柄が温かいことです.
ティファナ
ティファナはアメリカの国境沿いにあるメキシコ内でも大都市に挙げられます.
インターネット上では危険な場所と取り上げられていますが,危険な場所と危険じゃない場所を把握していれば日常生活に支障はありません.
食べ物は美味しいものが多く,海に接しているので観光するのにも最適な場所です.
また,アメリカのトランプ大統領が選挙戦にて公言していた壁も見ることができます.
メキシコとアメリカの国境付近にてインターンシップメンバーとの集合写真
インターンシップ
まず始めの配属先は生産管理部でした.
生産管理部ではEPSのプロダクションの品質管理,工場内の機械の工程管理,労働者の勤務管理,カスタマーサービスを行っています.
私はそこで品質管理の国際基準のISO9001について学び,プロダクションができるまでの機械の工程,工場のラインを把握し,スーパーバイザーの元でアシスタントとして働いていました.
しかし、スペイン語は無知に近かったためコミュニケーションをとる事に苦労しました,
仕事を教えてくれている相手の言葉がわからない,
自分の主張が通じないなど仕事における大事な部分ができずにいました.
タービンの修復作業風景
その中でも私は少しでも自分に対する信頼を得られるために何をするべきか模索しました.
そこでオフィスの上司にSOLIDWORKSを使えると言ったところ次のEPSでできたBOXのサンプルを作成してみろと言われたので次の日まで作成し提出しました.
その反応は”Bueno”日本語で直すとで”良いね”と返ってきました.
その反応が返ってきた時,少しは自分の事を認めてもらえた嬉しさと主張することは改めて大事であると感じました.
上司に認めてもらうために作成したBOXサンプル
次に配属された場所は今現在配属されている部署でもあるエンジニア部署に配属されました.
そこで初めに任された仕事は新プロダクションの”発泡スチロールツリー”のサンプル作成の仕事でした.
私はNXとSOLIDWORKSデザインツールを用い,サンプル作成の装置の一部分をデザインし,CNC機械により作成しました.
デザイン自体は簡易なものであったため容易にできましたがCNC機械については一人で作成するのは初めてでありわからず仕舞いでした.
そこでエンジニア部の上司にCNC機械の仕方を一から教えてもらい作成しました.
メキシコ人は教えることが好きであるのか丁寧に教えてくれました.
仕事仲間の協力があり,何とか期日までには装置を完成させ発泡スチロールツリーのサンプルを完成させました.
デザインを作成し,CNCで削り出した装置の一部
作成に携わった発泡スチロールツリーサンプル完成品
これから
エンジニア部に所属し,メキシコ人の良い面を見習いつつ,日本人が持っている勤勉さ,時間に対する意識を見せていきたいと思います.
メキシコ美女とのツーショット写真