「アグアスカリエンテス」

平成29年度メキシコ長期インターンシップ生

デザインエンジニアリングラボ

稲寺　正也

9月
　ティフナからアグアスカリエンテスに拠点を移し，迎えた9月標高1888mという高地の中気温は平均25度以上と9月でありながらも夏の気分を味わっていました．
しかし，お日様が出ている日が多いので洗濯物を干すのに困ることはないので過ごしやすいのではないでしょうか．
アグアスカリエンテス
　アグアスカリエンテスはメキシコ中西部のサン・ペドロ川沿いにある標高1888メートルの高地に位置する都市です．
歴史的には非常に長く1575年10月22日に建設されました．
アグアスカリエンテスはメキシコで13番目に大きい都市圏(2000年統計)を持ち，都市部には900,000人が住んでおり，メキシコで急成長している都市のひとつであります．
アグアスカリエンテスの名前の由来はスペイン語で「熱い水（熱水泉、温泉）」を意味しますが残念ながら温泉はありません．
毎年3月下旬から4月上旬にかけて，メキシコでも有名なお祭り“フェリア・デ・サン・マルコス(Feria de San Marcos)”が開催されるそうです．また，アグアスカリエンテスには大学が数多くあり、教育熱心な州としてしられており、毎年メキシコで住みたい都市の上位にランキングされています．

図1　アグアスカリエンテス風景

　アグアスカリエンテスには多くの日系企業が集中しており，日産から始め，JATCO，旭商工社，横浜ゴムと約70社以上の大企業から中小企業が存在します．
日系企業が集中しているおかげかアグアスカリエンテスの第3言語は日本語という現象も起きています．
これは日本人にとってはありがたいことですね．
町を歩けば日本語，寿司レストランも多いのはメキシコの中ではここだけではないでしょうか．
スペイン語クラス
　今，私はアグアスカリエンテスのパナアメリカナ大学(Universidad Panamericana)でスペイン語のクラスを受けています．
ティフナのインターンシップの時に一緒に働いていた千葉大学生の松岡さんと帝京大学のスペイン語専攻の学生3人と共にスペイン語の習得に向けて勉学しています．
教師のマリオ先生は明るく，熱心にスペイン語を教えてくれています．
月，水～金曜日は朝の9時半から13時半，火曜日は夕方16時から20時までと各日4時間，週合計20時間とスペイン語習得には申し分のない充実した時間を過ごしています．
クラスではスペイン語教材「AULA LATINA 2」を用いた座学を含め，週に数度マリオ先生がメキシコ人ゲストを招き入れ，実会話のスペイン語練習やレクリエーションを含めた学習を行っています．
ティフナにいた時より圧倒的にスペイン語は身についていると思います．　

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図2　使用している教科書

図3　メキシコ人学生を迎えたクラス集合写真

アグアスカリエンテスに住むための豆知識１～交通編～
　今回のレポートからアグアスカリエンテスに住むための豆知識を随時紹介していきたいと思います．
今回はアグアスカリエンテスの交通について説明したいと思います．
アグアスカリエンテスには公共交通機関として電車はありません．移動手段は一般道を使う方法しかないです．
そこはかなり不便なところ．
しかし，アグアスカリエンテスに初めて来た際車等の私有の交通手段は持っていないのが当然です．
そこで観光客が使うのはTAXIかUBERですが何せお金がかかります．
そこで私がアグアスカリエンテスに来た人にオススメするのが公共バスです．

図4　アグアスカリエンテスの公共バス

なんと料金が7.5ペソ，日本円で45円程度．
安いです．
しかも，距離に関係なく一定料金7.5ペソ．どこでも行けます．
しかし，良い所もあれば悪い所があるそれがメキシコ．この公共バスには時刻表がありません(正確には到着時刻は決まっているそうですがインターネットにも載っておらず，まず時間通りには到着しません．)．
また，バスのルートもインターネットには載っていません
．そしたら，どうやって乗ればいいのだと思う方がいると思います．
しかし，安心して下さい．次のアプリを使用すればバスをどこで乗ればいいか，どのルートで行くのかわかります．

そのアプリの名前はMoovit．

こちらは交通ルート検索の無料アプリで現在地と行先地を設定すればどのバスでその目的地に行けるか表示してくれます．
また，バスに乗っている最中に到着地付近に近付いた際アラームで知らせてくれます
．かなり便利です．
ちなみにMoovitは世界どこでも対応しているのでアグアスカリエンテス以外の地域でも使用できます．
旅をしている方にはオススメですよ．
ぜひアグアスカリエンテスに訪れた際は使ってみてはいかかでしょうか．