「アグアスカリエンテス➂」
平成29年度メキシコ長期インターンシップ生
デザインエンジニアリングラボ
稲寺 正也
11月
アグアスカリエンテスは依然として,寒く.厚着が必要な日々が続いています.
先日,私も風邪を拗らせ体調が良くない日々がありました.メキシコの市販の風邪薬は日本のものと比べると大きく飲みづらく、睡眠作用が高いので日中に飲んでしまうと眠くなってしまいますので、メキシコに来る人は日本から風邪薬を持参することをお勧めします。
メキシコの1ペソ並に大きい.効き目はありそうですが飲みづらい.
死者の日
メキシコの伝統的な祝日、死者の日(Dia de muertos).
祝日としては11月2日の日のみですが、正式な死者の日は10月31日前夜祭,11月1日諸聖人の日,11月2日の3日間で行われます.ここメキシコでは盛大に祝祭が行われ,一般的には市街地はマリーゴールドの香りに包まれ,公園には露店が立ち並びます.
11月1日は子供の魂が,2日は大人の魂が戻る日とされ,日本のお盆に近い位置付けでありますが,あくまで楽しく明るく祝います.
死者の日の前日にはアグアスカリエンテスの街ではPapel Picado(パペルピカド)という色とりどりの切り絵を図のように吊り下げている光景を多く見ることができます.華やかでまさにメキシコらしいです.
死者の日には死者を祀るためにAltar(アルタール)という祭壇、日本でいう金仏壇を置く習慣があります.
Altar(アルタール)に設置するものとして
- ろうそく
- 故人の写真
- マリーゴールドの花々
- 塩
- お香
- Papel picado(パペルピカド)
- 骸骨の砂糖細工
- Pan de muerto(パンデムエルト)
- 故人が好きだった食べ物
- 故人が好きだったもの
があります.
その中のPan de muerto(パンデムエルト)というのは死者の日前後で食べられる特別なパンです.
私も何度も食べましたが円形のプレーンのパンに砂糖がまぶしており、食感がもちもちとした美味しいパンでした.
Pan de muerto(パンデムエルト)は生贄の心臓を煮て食べるという習慣でしたがさすがに生贄はまずいということでそれに似せたパンにしたとか.
アグアスカリエンテスに住むための豆知識➂―死者の日―
アグアスカリエンテスのレポートから始まったアグアスカリエンテスに住むための豆知識.
今回で3回目となりますが,今回のテーマは引き続き死者の日についてです.
メキシコの死者の日になるとCalavera(カラベラ:骸骨・ドクロ)の仮装をする人が多くいます.
元々はこの仮装の習慣はありませんでしたがドクロの姿になることで,死者の魂と通じることができるという考えから始まったそうです.
私もアグアスカリエンテスに住んでいるのでせっかくだから仮装したいということで日本人の友達と仮装しました.
その写真がこちら.
骸骨以外の謎の仮装(ドラえ…)もいますが完成度が高い.
因みに私は日本の文化も混ぜたいと思い,日本の白化粧である歌舞伎とのミックスの化粧を行いました.
さすがに自分たちではこのクオリティの化粧はできません.
アグアスカリエンテスにあるDisfraces Arlequinという仮装グッズを売っているお店で化粧サービスがあるのでそこでしました.
行う化粧のクオリティによりますが一人当たり、150ペソ.
日本円で大体900円程度で化粧をしてもらえます.死者の日当日または前後は混んでいるので予約することをお勧めします.
また、一人につき1時間程度化粧がかかりますので大人数で行う際はタイムマネジメント忘れずに.
Calavera(カラベラ)のみの途中経過,これだけでも完成度は高いです.
歌舞伎の特徴的なラインを入れています.
化粧をしてくれたお姉さんと集合写真.午後4時から始まって,午後8時にやっと全員終わりました.
長かった.
化粧をしてくれたお姉さん本当にありがとうございました.