お久しぶりです。
メキシコに来て早2年、気が付けば3年目に突入した堀内です。
実は、ここアグアスカリエンテスで毎年行われるメキシコ最大のお祭り、Feria de San Marcosにお好み焼きの屋台を出店しました!
なんとこのお祭り、3週間という日本では考えられない長期間なものなんです。
お祭りが3週間って、、、
私の出身地である京都の祇園祭の1週間ですら長いと思っていたのに、、、
さらに長いのが札幌雪祭り、こちらは10日間ほどです。
日本のお祭り比べてみるとこのお祭りがいかに長いかがわかりますね。
さすが、楽しむことにかけて何よりも情熱を注ぐラテンの国、メキシコ恐るべし。
ちなみに今年の日程は4月14日から5月6日まででした。
さて、このお祭りの特徴ですがそれはただひとつ、路上でお酒が飲める。
これに尽きると思います。
ここメキシコでは法律によって、路上や公園、ビーチなど公共の場での飲酒は禁止されています。
そんなメキシコにおいてこのFeria(お祭り)の期間は路上での飲酒が解禁されるので、普段開放的な場所で飲酒できないメキシコ人にとっては特別なものなのです。
また、このFeriaでは国内外の有名アーティストの無料ライブや、闘牛など様々なイベントも行われます。
さてさて、そんなお祭りに関西人の心である、“お好み焼き”の屋台を大阪出身の長期インターンシップ生の松岡さんと共に関西出身2人組で出店してみました。
出店方法ですが、Feria de San Marcos公式HP上で公開されている申込期間中に特設オフィスへ書類(VISA, RFC, 電気、水道、ガスの領収書などの住所証明)を持っていくだけです!
また責任者の他に、副代表者の身分証のコピーも必要となります。
そこで出店場所を選び、出店料を支払うだけです。
ただここで注意が必要です。
まず、以前に出店したことのある人たち向けの申込期間が2月中、新規出店の申込期間が3月中というふうになっているため、良い場所は既に出店経験組に取られていて新規出店組は人通りの多い場所での出店はまずできないと考えていいでしょう。
そして出店料ですが、これは出店場所により異なりますが、今回私が出店したCalle Los laurelesでは税込み7000ペソ(約39000円)ほどでした。また支払いは現金しか受け付けてくれないので、お気を付けください。
あとは、管轄の保健所にて食品衛生管理の講習を受けるだけです。
こちらの講習には70ペソ(約390円)かかります。
この1~2時間ほどの講習を受けると、修了書が発行されます。
これでFeriaでの出店準備は完了です!
あとは屋台に必要なものを揃え、Feria開始の数日前から設けられている設営期間に屋台を準備するだけとなります。
ここに至るまでに、メキシコらしいハプニングに何度か見舞われましたが、思っていたより簡単な手続きだけで出店できます。
次に私たちの屋台を紹介したいと思います!
このFeriaに出店という活動も千葉大学、パンアメリカン大学に協力していただきました。
このために日本から2人の学生がアグアスカリエンテスまで来てくれました。
そしてパンアメリカン大学の2人の学生と共に屋台制作に挑みました。
日本らしさをテーマにメキシコ人学生と話し合いながらデザインを考えていきました。
まず店の名前をどうしようかと考えていたところ、メキシコ人学生から「お好み焼きはメキシコ人にとって長くて覚えにくい、“おこ”なら短いうえに日本っぽい気がする」と言われ、じゃあ名前はOKOでいいか、と店の名前が決まりました。
そしてロゴ作り。
適当に決めた名前ではありましたが、ロゴを考えてみると思いのほか気に入ったものができて、名前にも愛着がわいてきました。
そしてデザインが決まったところで、屋台のメインとなる調理台を購入し、デザインに従って木材を加工し張り付けていきます。
日本から来た2人に提灯とのぼりを持ってきてもらい、暖簾は自分たちで手作りしました。
そして設営、、、
こちらが完成した屋台です!
自分で言うのもなんですが、なかなか本格的じゃないですか?
次は食材は市場でお買い物。
日本では考えられない値段で野菜が安く売られています。
日本では個数単位での買い物がほとんどだと思いますが、こちらではKg単位で値段がついていて、ほしい分をとった後、はかりで重さを測ってもらいます。
そしてお好み焼きのソース作りや、キャベツの千切りもみんなで頑張りました。
ソースも市販品ではなく、こだわりの一から手作りです!
全ての準備が整いました。
さぁ、Feriaの始まりです。
Feriaが始まり慣れるまでの最初の数日はとても大変で、これがあと3週間も続くのか、、、と唖然としました。
それでも来てくださったお客さんから力をもらいながら踏ん張りました。
慣れていくにつれ大変ながらも毎日楽しく、終盤に近付くとFeriaが終わってしまうのが寂しいと思うようになりました。そして3週間はあっという間に過ぎ、気が付けばFeriaは終わってしまいました。
店の立地があまりよくなかったことなどもあり、売り上げは何とも言えないものでしたが、このFeriaを通してたくさんの日本人の方やメキシコ人の方と出会えたことで何にも代えがたい素晴らしい経験となりました。
千葉大学、パンアメリカン大学をはじめ、今回関わってくださった皆さんに心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
日本で何か新しいことに挑戦するのはとても大変ですが、ここメキシコでは初期費用も抑えられ、日本ではなかなかできないことにも挑戦しやすい環境があります。
私は現在、レストランを開店するために奔走しています!
ここメキシコで自分の夢を追いかけてみませんか?